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妻が僕ら夫婦の馴れ初めについて書いたので、同じ話だけどそれを僕の視点から書いてみようと思う。
僕たち夫婦の馴れ初め話
妻が書いた通り僕ら夫婦は大学のサークルで出会った。
ひょんな事から大学の先輩と学校の外で知り合いとなりサークルに誘われたのが妻と出会うきっかけだった。
出会い
そして、初めてサークルに参加した時に僕と同じ1年生の女の子がいると聞かされたのだ。
「あなたと同じ一年生の女の子がいるけど、授業がいつも忙しくて中々参加できないんだよね。今日は来れると言っていたから。」
と言うので、どんな人なのだろうと思っていたのだが、初対面での感想は、
「大学生?中学生の間違いでは?」
だった。
妻は童顔。
20代になってもセーラー服が似合いそう、と言うよりも何の違和感も感じないような、ある意味年齢不相応の外見をしていたのだ。
1年生で当時19歳だったはずだが、当然のように年下に見えたのでその感想。
まぁ、妻の初対面の僕への感想も、
「本当に同い年?」
だった訳だけど。
僕は真逆で老け顔だったためだ。(最近、ようやく年齢に顔が追いついてきたとか何とか。)
日本にはまだ飛び級制度はないので同い年だ。
今はお互いだいぶ年相応の外見に落ち着いている、子どもが生まれるまでは、見た目だけなら年の差カップルと言っても多くの人が信じた事だろう。
サークル活動にて
妻は理系の学部に所属していて、授業がめちゃくちゃ忙しく、同時に片道2時間半をかけて学校に通いながらも、地元で鬼のようにバイトをしていたので、超多忙な学生生活を送っていた。
一方、僕は文系の超ゆるい学部に所属していたため、時間は信じられないほど余っていて、暇に任せて読書と遊びとバイトに精を出す生活。
いわゆる、典型的な日本の大学生(今時の大学生の状況は分からないけれど、当時としては典型的な大学生)。
そのため、当時スタートさせたばかりのサークル活動と運営はもっぱら僕が担う事に。
とは言うものの、妻もお昼や授業の合間など時間に余裕のある時にはちょくちょくサークルに顔を出していたので、なんやかんや2人で過ごす時間が多かった。
そして、一緒に時を過ごすうちに、妻の内側に確立しているしっかりとした物の考え方と、顔に似合わない毒吐きキャラのギャップ、ツンデレな妻に惹かれていく自分。
何となくお互いがお互いを意識している雰囲気はあるのだけど、サークルとしての活動もあるため、自分から告白をして振られたりしたらサークル存続の危機になるとか色んなことが頭を過ぎり、どうすればいいのか分からない状況。
それと同時に妻が書いたように、「告白してもし振られてしまったら、もう2人のこの関係も終わってしまう。曖昧なまま、この2人の空気をもう少し味わっていたい、なんて漫画的シチュエーション」もあり、
「明らかにお互いに意識しているよね」という雰囲気を所々に感じさせながらも、特に関係が深くならないと言うチキンな展開。
ああ、ちょっとこれ以上深くは書けないですわ。
30半ばのおっさんがこんなこと書いてモニターの前で恥ずかしがってるのが気持ち悪い。
自分のことなんですけどね。
初デートの思い出
大学2年生当時、僕はちょうど車校に通っていた。
高校3年の終わりくらいから、免許は欲しいと思っていたけど、車校には通いたくないと考えていた自分。
仮免を取ったものの、そこからやる気が出ずに車校に行かないという暴挙に出ていた時、妻から「いつになったら免許取るんじゃー」とツッコミが・・・。
「早く免許取って、ドライブ連れてってよ。」
というセリフに背中を押されて免許取得。
しかし、色々あって妻との初デートはドライブではなくスケートに行く事に。
妻の誕生日を祝う目的で、誕生日付近で会うことになった。
心の中でガッツポーズをとったのは良い思い出。
デートをスケートにしたのは、僕が単純にスケートが好きだからと言うのと、まあちょっとでも良い所を見せたいと言う思いと、あとはスケートなら合法的に手を繋げると言う、若干邪な思いがあったから。
スケートが初めてだと言う妻が滑れない事は明らか。
こうして、晴れて初デートの時を迎えた訳です。
当日は、妻が電車のダイヤの関係で少し遅刻。
ソワソワして妻を待つ自分。
約束の時間から遅れて慌てて来る妻の顔を見て僕は驚いた。
妻の化粧が超濃い!
どうしたの、あなたは普段は化粧しているかも分からないくらいの超ナチュラルメイクじゃないですか。
(妻注釈:当時はマジで普段化粧してませんでした。)
後から聞いた話、人生初デートという事で気合が入ったのと、デート用にどう化粧をしたら良いのかが分からなかったとの事。
あれほど厚化粧をした妻を僕はあれ以来 1度も見たことがない。
人生最初で最後の体験。ちょっと引いている自分がいました。
(妻注釈:成人式は会ってないし、卒業式と結婚式も厚化粧だったけどプロ仕様だったからねえ。)
デート自体はお昼食べて、スケートして、街をブラッとする感じ。
正直、ここで告白しようと決めてデートに臨んでいたのですよ。
「ここまで来たら、告白するしかない!」という意気込み十分でしたよ。
でも告白できないチキンな僕・・・。
というか、僕も妻も初デートをつつがなく進行する事にいっぱいいっぱいになってしまっていたのです。
その場、その場をどう乗り切るかで精一杯で、思考が告白まで追いつかない2人・・・。
そして妻の「そろそろ帰らなきゃ」という一言を聞いて告白するタイミングを逃した事を悟るダメな僕。
「ああ、告白できなかった(←まだチャンスはあるのに既に諦めモードというダメさ)」とショボンとしている自分をよそに、妻の方は帰る事を切り出してから明らかに挙動不審になる。
そして改札口前で、「これあげる」と紙袋を押し付けると、一切振り向く事なく逃げるように一目散へと早足で去って行く妻。
渡された紙袋を手に呆然としつつも、ジワジワと喜びが湧き上がってくる自分。
家に帰ってイソイソと紙袋を開けると、中にはバレンタインのチョコレートとミニカードが。
そこに「付き合って下さい」と書いてあったわけです。
それから2人は
こうして書いてみると意外と良く覚えているものです。
その後、交際が始まるまでにもナンヤカンヤと色々ありました。
妻の方からはプロポーズについて書けと言われていますが、そう言われてもプロポーズは超素っ気ない感じだったので書いても面白くないと思うのでパスします。
むしろ、結婚してからの方がメチャクチャ色んな事があった。
話としてはそちらの方がプロポーズよりも面白いのではないかと思うけど・・・書くかな・・?
ちなみに、この初デートの時にもらったミニカード、実はまだ大切に保存してあります。
妻は何とかコレを亡きものにしようと思っているみたいですが。
結婚して10年目、そんな節目の時だからこそあのカードを引っ張って来て2人で見ても面白いのかもしれない。
妻の前に出した瞬間に全力で奪い取られそうな気もするけど。
それが良いかどうかは別として、将来、娘たちが年頃になった時にそのカードを出して僕ら夫婦の馴れ初めを話すのも面白いのかなと個人的には思ったりしています。
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管理人@妻のコメント
この記事は、旦那が私の記事にあえて合わせるように書いているので、いつもの旦那の文章とは若干異なります。
「初デートの日って、バイトあるって帰ったよね?」と聞かれて、いや、いくら忙しい貧乏理系大学生とはいえ、さすがに初デートの日くらいはバイト休みますよ。
そうそう、大学生時代は分単位で行動しないといけないくらい忙しくて、暇暇してる旦那が羨ましかったものです。
あれからやっと運転免許を取得した旦那ですが、付き合い始めてからドライブに行きました。今家族で出かけるときは旦那が運転係です。(私も運転できますが、旦那がいるときは旦那が運転すると譲らない。)
確かにプロポーズは面白くない。しかも身バレ満載だから書きにくいのもうなずけます。だから旦那にお任せのもある。
結婚後は、それまでの人生ってなんだったのかと疑問に思うくらい波乱万丈の濃厚な日々ですが、身バレ満載すぎて書けません。
あのミニカード、旦那実家の元旦那部屋にあることは明白なので、今度旦那に黙って旦那実家に行ってこそっと処分しようかなあとか考え中。
あれは、あのミニカードだけは、青春過ぎてこっぱずかし過ぎます。