「もうあなたとはやっていけない。離婚しましょう。」
ドラマのセリフみたいだが、既婚者には案外リアルな響きを持って迫ってくるセリフじゃないだろうか。
それは、誰しも1度くらいは結婚生活の中で
「もうこれ以上結婚生活を続けるのは無理!」
と思うことがあるからだ。
僕も1度と言わず、何度か「離婚」の2文字が頭を過ぎった経験がある。
「離婚」の文字が頭に浮かぶとき
もう夫婦の関係が冷めきっていてこのセリフを言われるなら、
割と冷静に受け入れられるのかもしれない。
でも「離婚」という言葉が頭に浮かぶ時は大抵の場合、
「別れたくない」と心のどこかで思っている時だ。
だからもし、
「もうあなたとはやっていけない。離婚しましょう」
なんてパートナーから面と向かって言われたら地面が崩れ落ちるような衝撃をうけるだろうなと想像する。
ただの想像であって、永遠にそんなことが起きない事を願うけど。
離婚原因の第一位は
ところで、日本での離婚原因の第1位は「性格の不一致」だそうだ。
性格の不一致、何を意味しているのかはよく分からないけど、
何となくもうこれ以上は結婚生活を続けていくのは無理だという雰囲気が伝わってくる理由だ。
でも、性格の不一致って具体的には何が原因になっているのだろう。
「あなたは目玉焼きにソースをかけるけど、私は醤油をかけるのが好きなの!
だからあなたが目玉焼きにソースをかける度に言葉にできないモヤモヤした思いに悩まされるの。
もう限界!目玉焼きにソースをかけるあなたとはもう一緒に暮らせない。
だから離婚しましょう。」
みたいな感じなのだろうか。
まあ、これは冗談だとしても、性格の不一致という離婚理由が示しているのは、
「お互い根本的にソリが合わないので離婚する」という事なのだろうなと想像できる。
でも、そもそも夫婦関係が上手くいかないのは お互いの性格が合わないからなんだろうか。
逆に結婚生活が上手くいっている夫婦は性格が一致しているから上手くいっているのだろうか。
だってもしパートナーが自分と全く同じような人だったら、
結婚に踏み切るほどお互いに惹かれ合わなかったでしょ、と思っちゃうのだ。
性格は一致しないけれど
自分自身の事を言うなら、僕は妻と性格が一致しているとはとても言えない。
興味関心があることは違うし、考え方も、感じ方も違う。
僕の興味がある事について同じように関心を示して話を聞いてくれることの方が少ないんじゃないかな。
でもそれは僕の言い分。
妻には妻の言い分が僕の100倍はあるだろう。
そんな僕らだけど、今は夫婦として一緒に上手くいっていると思う。
だって、僕は妻が自分と違うから好きになったのだ。
今年で結婚10周年を迎える僕らだけど、実は10年間の夫婦生活の半分くらいの時間を
僕らはこの「性格の不一致」と呼ばれる、
言葉で上手く説明できないモヤモヤの中で葛藤して過ごして来た。
その葛藤をの期間を経験して学んだことは、
僕ら夫婦は「コミュニケーション」を上手く取れていなかったということ。
相手を知る努力
自分が何を嫌だと感じるのか、自分が何を心地よいと感じるのかを
上手く相手に伝えることが出来ていなかった。
そして、相手が嫌だと感じていること、相手が何を心地よいと感じるのかについて
知る努力が出来ていなかったのだ。
どこかに、「結婚して一緒に暮らしているんだから分かるだろう」みたいな甘えがあったのかもしれない。
実は僕と妻は結婚するまで6年間も付き合っていた。
でも、こんなに長く付き合っていても、
相手のことを全く理解できていなかったという事実がまずもって衝撃だった。
一人の人間のことを知るって、簡単なことじゃない。
それこそ、本を読んで勉強するみたいな訳にはいかない。
パートナーのことを本当に理解したいなら、お互い上手にコミュニケーションをとらなければならない。
ところが、男性が思い描いているコミュニケーションと
女性が思い描いているコミュニケーションの間にも既に違いがあるのだ。
ということは、夫婦の片方が「コミュニケーション出来てる」と思っていても、
もう片方は「コミュニケーションが取れていない」と感じている何て事もあり得る訳だ。
何たる悲劇!
上手な夫婦のコミュニケーションとは
実際のところ、10年間の結婚生活を経験しても未だに思う。
「夫婦のコミュニケーション。何て難しいんだ!」
パートナーとの間に「性格の不一致」を感じている皆さん。
もしかしたら原因は相手の性格が云々ではなくて、
コミュニケーションが上手く取れていないことかもしれません。
コミュニケーションの不足、無視していませんか?
じゃあ、どうすれば夫婦間のコミュニケーションが上手く出来るかと言えば、
それは一重に「どれだけ相手の話に耳を傾けるか」という事に尽きると思う。
コミュニケーション=自分だけが話すこと?
ネットを見ていると、多くの人が「コミュニケーション=話すこと」だと考えているような気がする。
SNSが全盛の時代だ。
「自分についての情報をとにかく発信して、相手に自分のことを知ってもらわなくちゃ」
みたいに考えている人が多くても不思議じゃない。
でも、発信した情報は誰かに受け取って貰えないと発信する意味がない。
夫婦のコミュニケーションもそうだ。
どれだけパートナーが自分の気持ちについて発信していても、
もう一方がそれをちゃんと聞いていないなら、その時点で夫婦のコミュニケーション不成立。
コミュニケーション失敗だ。
ところが、なぜか話しかけた方は、
”パートナーが自分の話をちゃんと聞いてくれた”という前提に立ってしまっている。
その結果、言った言わないの小競り合いである。
あっ、これうちの話だわ。
だから夫婦のコミュニケーションでまず大切なのは、相手が話しかけてきたら、
作業の手を止めて相手の目を見て、ちゃんと聞く姿勢を取ること。
ここから夫婦のコミュニケーションが始まると思う。
思いのほか長くなったので、夫婦のコミュニケーションについては次回につづく。
管理人@妻のコメント
今回の記事は、少しわかりにくいと言うか、何と言うか。
「もともと性格が一致したから結婚しているわけでもなく、
性格の不一致で離婚って、本当の原因はどこにあるんだろう。」
たぶん、相手を思いやれず、
自分の育った環境が大事!自分の話を聞いて!自分を大事にして!自分、自分じぶん!!
と両方がなってしまったら、そりゃ不一致にもなりますよねと思うのですが、
どうなんでしょう。