今朝、テレビを見ていたら朝日新聞に投稿された「七日間」という詩が掲載され、
それが反響を呼んでいるという事を放送していた。
この詩は、末期癌の病床で妻が夫に対して話した願いを、妻の死後、詩の形にして投書したものだという。
「七日間」の全文と経緯は以下から見れます。
結婚しているなら、誰もがいずれパートナーとの死別を経験する。
自分と妻はまだ30代中盤なので一般的に言えば、死別はまだ先の事だ。
だから普段生活している中でそんな事を考える事はほとんどない。
しかし、全く考えないわけでもない。
人生の最後の瞬間、自分の隣に誰が居てくれるかというのは結構切実な問題ではないかと思う。
無縁社会という特集から見る
5、6年前にNHKドキュメンタリーの無縁社会という特集が話題になった。
昨今、いわゆる無縁仏が多くなり、孤独死した人の類縁が見つからないという問題について特集したものだ。
その特集の中で、熟年離婚をし、有料の老人マンションに入っている男性のインタビューがあった。
この男性は三菱で働き、仕事一筋で人生を歩んで来た方だった。
しかし、仕事に夢中になり家族との関係が疎かになり、定年退職前に奥さんと離婚。
退職後は人との付き合いも一気に減ってしまい、有料老人マンションで生活をしていた。
インタビューの中で彼がポツリと若い時に見た老夫婦の話をしているのが印象的だった。
若い時、出張で訪れた街で老夫婦が仲良く楽器を演奏している姿を見た。
とても微笑ましい光景だった。
今思うと、自分が欲しかったのは、あの時のあの夫婦のような年の取り方だった。
老人になっても夫婦仲良く過ごす事、それが一番自分の欲しいものだった。
それなのに妻と離婚し、子供達とも連絡が取れない。
こんな筈じゃ無かった・・・
パートナーとの離別、その時、、、
現代は離婚が軽く受け止められる時代だなと思う。
勿論、離婚する事は決して悪いことではないと思う。
ただ、離婚のタイミングによってはこの男性のような孤独を人生の晩年に経験する事にもなり得るだろう。
「七日間」の詩を投稿した旦那さんは、病気という形で奥さんとの死別を経験した。
でも、パートナーの最後の時に隣に居ることが出来て良かったなと思う。
そして、自分も人生の最後の時には、妻に隣にいて欲しいと思う。
あるいは、妻の最後の時に自分が隣に居たいと思う。
そのためには、今の関係を深めていくことが必要なんだよね。
そんなシミジミとした思いを抱いた朝だった。
サイト管理人@妻のコメント
パートナーとの死別。
いつ病気になるか、いつ事故にあうか、いつ災害にあうか、わかりません。
一応、家計管理は私がやっているので、
もし私に何かあった時に旦那が困らないように、必要事項を書いたメモ書きを残してあります。
旦那と一緒に歳をとって、子供が結婚して孫が生まれて、
旦那と「私たちもついにじいじとばあばになったね。」って、話すのが夢です。
ささいで、どこにでもあるような日常、それが欲しいんです。
願っても、我が子の結婚する姿を、孫の顔を見ることなく、
若くして亡くなった奥様方を何人も知っているから。