もうすぐ結婚して10年になる。
この10年、夫婦で一緒によく笑い、よく話し、よく喧嘩をした。
しかし、結婚して10年経っても妻の話を聞くたびによく思うことがある。
それは、「どうしてこう、自分の意図が妻に上手く伝わらないのだろうか」という事だ。
それは、特に妻から何かしらの相談を受ける時に感じることだ。
妻の話を聞いているはずなのに
妻から何かの問題について話しかけられ、話を聞いていると、
妻の抱えている問題の原因が何処にあるのかは大抵の場合、直ぐに分かる。
そして、どうすればその問題を解決できるのかも何となくだが分かるのだ。
ところが、自分は相談されたと思い、持ちかけられた問題の原因とその対処について僕が話し始めると妻は怒る。
「そうじゃない。そんな事を求めていない。ちゃんと私の話を聞いて」
ちゃんと聞いてますよ。
ちゃんと聞いているから、あなたの抱える問題について的確な答えをしているのですが・・・
釘が原因なのに、、、?
そんな事で悶々としていたある日、Youtubeで面白い動画を見つけた。
動画のタイトルは “It’s not about the nail”
直訳すると「釘(くぎ)の話じゃなくて」となるだろうか。
この動画、まさに僕のこれまでの結婚生活における僕の葛藤を見事に表現しているのだ。
全編英語だけど、凄く短いのでぜひ一度見て欲しい。
動画の下に邦訳があります。(日本語訳はありませんでした。)
“It’s not about the nail”
以下が動画の内容。
動画は妻が夫に何事かを訴える所からスタートする。
妻は一生懸命、自分の辛い状態を訴える。
「とにかく、もうものすごく追い込まれている感じ。プレッシャーで押しつぶされそうになるの。全然出口が見えない辛さって、分かる? 」
と必死に訴えるも、夫の目は妻の額に刺さっている釘に釘付け。
妻の必死の訴えにも生返事で、何とか、「頭に釘が刺さっているんだから当然そうなるよ」と言うだけ。
すると妻は直ぐに夫に反論します。
「釘の問題じゃないのよ」
いや、明らかに「釘」が問題でしょう。
誰がどう見たって、妻の辛さの原因は「釘」だけど、まさかそこを全否定する妻。
夫の的確なアドバイスに聞く耳を持ちません。
夫も妻の感情的な反論に対して自分の言い分を通そうとしますが、妻のあまりに感情的な物言いに押され、
とりあえず妻の言い分に耳を傾ける事に。
「時々、頭がズキンと痛むの。それから良く眠れないの。それからセーターがどれも引っかかってしまうの。どのセーターもよ!」
そりゃあ、額に釘が刺さっていれば、そうなるでしょ。
そんな当たり前の一言を戸惑いを感じつつも何とか我慢する夫。
そして、色々と考えた挙句、やっと口から出た言葉は、
「うーん・・そうか。・・・それは・・本当に・・大変だね・・・。」
すると、先程までの辛そうな表情から一転、妻が笑顔に。
やっと聴きたいセリフを夫から聴けたよう模様。
「ありがとう。あなたにそう言って欲しかったの。」
そう言ってキスしようと顔を近づけると・・・
当然、額の釘が夫に当たって痛い思いをする羽目に。
すかさず「そら見ろ!」と叫ぶ夫に「やめて!」と妻が逆襲する所で動画が終了。
旦那には、理解できない妻の感覚
僕からすると「まさにコレ!」という感じだ。
僕はこの動画の中の夫の気持ちが痛いほどよく分かる。
そう、夫は誰でも妻の額に刺さっている「釘」をどうにかしたくてたまらないのだ。
一方で、肝心の妻には自分の額に刺さっている釘が見えていない。
だから、夫が釘の話をし始めると、夫が自分の話を無視して、全く違う話をし始めたと感じるのだろう。
僕は女性では無いので分からないけど。
これと同じようなやり取りを妻との間で何度もしてきた。
でも、どれだけ僕が論理的に問題の原因である「釘」の話をしても、妻には理解を示してもらえないのだ。
この時の胸の内にあるモヤモヤとした葛藤をどう解消すれば良いのか分からず困っている。
結婚している皆さん、そういう経験ありません?
「男と女の脳の真実、ここまで違う!良いコミュニケーションのために知るべきこと」へ続く
管理人@妻のコメント
この動画は秀逸ですね。
思わず苦笑しました。「あなたはいつも私の話を聞かずに“fix”(直そう)とする!」と、
解決方法を教えてくれる旦那に言う場面とか。
「あるある!わかるわー、奥さんの気持ち。」と。
女性は、自分の感情や意見に共感してもらいたくてたまりません。
この動画も、彼女にとっては
「釘を額から抜くこと」ではなく(それも必要なんだけど)、まずは旦那からの共感が欲しい!
んですよね。
何度も「女性は共感が命!聞くだけじゃなく、共感してるとわかる発言をしてください。」
と旦那にお願いしているのですが、
男性である旦那には、難易度はかなり高いようです。