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「そんなに愛してるって言うなら、もっと家事を手伝ってよ!
家のこと何もしないのに言葉でだけは『愛してる、愛してる』って。
そんな言葉だけの愛なんてイラナイわよ!」
結婚2年目くらいにして実際に妻から言われた言葉だ。
今でこそ笑い話だけど、このセリフを面と向かって実際に言われた時には
どのツラ下げてその場に居れば良いのか分からなくタジタジでした。ハイ。
愛をどうやって伝えよう?
皆さんはちゃんとパートナーに対して愛情を表現しているだろうか?
夫婦なんて所詮、赤の他人だ。
その赤の他人の男と女を夫婦として結び付けているもの、それが「愛」だ。
そもそも2人の間に「愛」が無ければ結婚しようと思わなかった訳なのだから当然とも言える。
また、互いに対する「愛」が無くなってしまった夫婦は離婚という選択をして結婚関係を解消しようとする。
だから、良い夫婦関係、結婚生活を保ちたいと思うなら、お互いの間に如何に愛を保つかを考える必要がある訳だ。
そこで大切なのが、この愛をどうやって相手に伝えれば良いのかという事。
どんなにお互いの内に愛が溢れていても、キチンと夫婦の間でその愛が表現されていなければ、
夫婦関係が破綻するのも当たり前と言うものだ。
愛がなければ、夫婦の関係はアッという間に他人へと戻ってしまうのだから。
「愛してる」と言葉にする
結婚した時、自分は妻に対して「愛」を分かる形で表現しようと強く誓った。
そして思いついたことが、言葉で愛を伝えるという事だ。
よく日本人の男性は恥ずかしがって奥さんに対して「愛してる」とか「綺麗だよ」とか言えないと聞く。
実際のところはどうか分からないけれど。
でも、少なくとも自分に関しては言葉で愛を表現するというのは難しい事ではなかったので、定期的に「愛してるよ」と言うようにしていた。
ところが、自分の誤算は、愛を表現するための方法は言葉だけでなく、
もっと沢山の方法があるという事を認識していなかったところにあった。
早い話し、「愛している」とさえ言っていれば相手に自分の愛情が伝わると思い込んでいた訳だ。
しかーし、愛情表現とはそんな単純なものでは無かった!
妻の機嫌が悪い時
結婚して2年が過ぎたある日、私は家にいる妻の機嫌が微妙によろしく無い事に何となく気づいて、ソワソワしていた。
「何か妻の機嫌が悪い。」
でも、それとなく機嫌が悪い理由を探ろうとしても、「別に何でも無い」と返される。
実に落ち着かない。
皆さんは家の中の雰囲気を大きく左右しているものが何かをご存知だろうか。
それは、奥様の機嫌だ。
夫がどんなに不機嫌でも、夫の居る周辺だけが不穏な空気になっているだけで、家全体への影響は限定的だ。
しかし、奥様の機嫌が悪いとその影響は家全体に広がる!
大切な事だからもう一度言う!
奥様の不機嫌は家全体の雰囲気に影響するのだ!
子供たちがどれだけお母さんから離れて別の部屋に避難しようとも、
夫がトイレに篭って難をやり過ごそうとしても、奥様の不機嫌は家全体を貫き、
家族全員の緊張感と緊迫感を否応なしに高めてしまうのだ!
8年前のあの日の自分も妻が放つ不機嫌さのオーラを敏感に感じ取り、何となく落ち着かず、
何とか妻が放つ無言の圧迫感を軽減させようと知恵を絞っていた。
そこでその時に思いついたのが、妻に愛を囁くという事だった。
妻に「愛してるよ」と一言いえば、少しはこの圧迫感も緩むのでは無いかと思ったのだ。
あの時そう思った8年前の自分をブン殴ってやりたい。
「愛してる」も、タイミングを間違うと
そこで私は、いつものように妻に向かって「愛しているよ」と耳元で囁いた訳だが、
この時ばかりは本当にタイミングが悪かった。
丁度、私が愛を囁いたその時、妻は私の家事の不参加具合に対して物凄く鬱憤が溜まっているタイミングだったのだ。
そして、この愛の囁きが妻の爆発を誘発するトリガーとなってしまう悲劇。。。
この迂闊な愛の言葉を聞いた途端、妻の口からは凄まじい勢いで自分に対する不満が出てくる出てくる。
家の中の悲惨な状態と、彼女が家事に忙しく動き回っている中、
のうのうとネット見ながらダラダラしている自分の姿に対する怒り、
脱ぎ捨てられた私の靴下が何度注意しても洗濯カゴに入れられない事に対する葛藤など、
怒涛の文句が炸裂した後、冒頭のセリフを投げかけられた。
そして怒涛のコンボを締めた最後のセリフがこれ。
「愛しているって言うなら私の代わりにトイレを掃除して。
愛してるって言うならたまには私の代わりに家の掃除をしてよ。
あなたの「愛してる」って言葉に行動が伴わないなら、私はそんな愛は要らない!」
はい、怒涛のラッシュから完全にノックアウトです。
妻が言わんとしていることは、「私の愛の言葉に行動が伴っていないから愛を感じられない」と言うことだ。
これは至極その通りだと思う。
皆さんは口先だけの人間の言葉を信じられるだろうか。
いつも口では立派なことを言っているけれど、行動が伴っていない人間を見てどう思われるだろうか。
要はそう言うことなのだ。
「愛してる」だけでは、足りない
この日、私は妻を愛するとはどういう事かを学んだ。
そして、妻に対する愛情表現の在り方についてもう一度考えさせられた。
ところで皆さんは、パートナーに対してどうやって愛を表現しているだろうか。
8年前の自分は「言葉」で愛を表そうとしていた。
しかし、妻は「言葉」よりも「家事の手伝い」という行動で愛を表すことを求めた。
人間が愛を表し、それを受け取るのには実は5つの方法があるという事をご存知だろうか。
これを英語では「愛の5つの言葉」なんて言ったりする。
本当はこの事を書きたかったのだけれど、「5つの愛の言葉」については次回に続きます。
管理人@妻のコメント
懐かしい話です。
しかもこれ、その後も2、3回やらかしてます。
2ちゃんだと、意を決して「愛してる」と言うことを「パルプンテを唱える」と言うんだそうです。
成功してラブラブもげろになる夫婦もいれば、
今回の旦那のように失敗して、果ては離婚問題に発展してしまう夫婦までさまざまです。
いやー。
当時夫婦共働きだったのに、なんで私だけ家事も仕事もして、なんで旦那だけ家事“手伝い”なのかって話ですよ。
日本人男性の悪しき認識「家事は女性がやるもの」は、小梨専業主婦ならまだわかるんですけど、
子育て中だったり共働きだったら、家事は手伝うではなく分担でしょって言いたい。
「愛してるよ。家事?明日やれば良いじゃん。」
は愛じゃない。
「愛してるよ。疲れてるでしょ。休んでて。家事は僕がやるから。」
と実際にやってくれるのが愛だと思うのです。