あなたはまだ、自分が若いと思いますか?実は、「音楽的無気力」と「感情老化」によって自分が若いかどうか判断できるそうです。
(注釈:この文章だけ管理人が付け加えました。)
「音楽的無気力」とは
「音楽的無気力」という言葉をご存知だろうか?
これはフランスのストリーミング会社がイギリスのリスナー1000人を対象に行った調査の結果、明らかになった現象だ。
調査の結果、イギリスでは平均して30歳6ヶ月になると、新しい音楽を探さなくなり、既に知っているアーティストの音楽しか聞かなくなる事が分かったと言う。
この、「新しい音楽を探さず、既に知っている音楽だけを聞くようになる現象」を「音楽的無気力」と呼ぶそうだ。
調査によると、人が音楽的無気力の状態になる平均年齢は地域によって異なるそうで、ウェールズの人々は24歳8ヶ月、イングランド北西部の人々は23歳9ヶ月で音楽的無気力に陥ると言う。
一方、スコットランドの人々は新しい音楽を探すことに積極的で、40歳7ヶ月まで音楽的無気力に陥っていなかったそうだ。
>>参照記事:新しい音楽を探さなくなる年齢について調べた調査結果が明らかに
この記事を読んで、ちょっとドキッとした自分がいた。
自分も30代も後半を迎えたとは言え、まだまだ新しい音楽に対する探究心を失ってはいない。
でもその一方で、最近やたらと学生時代に良く聞いていた音楽を聴いている自分がいるのも確かなのだ。
何でこんなにGLAYやらhideやら、学生時代に聞きまくった音楽を聞いているのだろうかと。
ここ最近の自分の行動を振り返ると、まだ新しい音楽の探求をやめた訳ではないけれど、でも確実に以前よりは新しい音楽を探そうとしていない自分がいるのに気がつくのだ。
その状態が「音楽的無気力」だと定義されると、何かよく分からない焦りを感じる。
アニメ的無気力、ゲーム的無気力?
この事を妻に話してみると、妻も、「私はそんなに音楽を聞くわけじゃないけど、何かその感覚分かるわ」と言うのだ。
妻曰く、最近は新しいアニメを追いかけるのが億劫に感じるのだそうだ。
鑑賞したことのない、面白いかつまらないか分からないアニメを見るよりも、既に面白いと分かっている古いアニメを見ている方が楽で良いと感じると言うのだ。
正に、アニメ的無気力!
そう言えば、Wiiが発売を開始した当初、2チャンネルのスレッドにも似たような書き込みがあった気が・・・。
以前なら新しいゲームを買ったら、家に帰ってすぐに箱から出してセットし、1週間くらいはぶっ続けでゲームしたけど、今日Wii買って帰ってきて、とりあえず玄関入ってすぐの所に袋に入った状態でWiiを放置し、パソコンの電源を付けて落ち着いている自分がいるとか何とか。
そのスレッドの中で1は、何か昔みたいに新しいゲームに対するドキドキワクワク感が無くなっている自分がいるのがイヤだと書いていたな・・・。
この場合はゲーム的無気力と言うよりも、新しいものに対する感動が鈍くなったと言う方が正確かもしれない。
いや、別に良いんですよ。
若い頃に聞いていた音楽ばかり聞いても、既に視聴済みのアニメを繰り返し見ても、新しいゲームに対して昔ほど興奮しなくても、別に問題は無いですよ。
でも、こういった状態に陥ったまま、流れに身を任せたくないと思うのは、それが老化による意欲の喪失と繋がっている気がするからなんだよ。
何かそのまま新しいものに対する探究心とか感動が鈍くなって行って、刺激の無い淡々とした生活を送るようになるのって怖くないですか?
それこそが老いるって事じゃ無いかと思うんだよ!
「感情の老化」について
そう思ってネットを巡回していたら、ありましたよそれ系の記事が。
>>参考記事:体力の衰えより早く来る…「感情の老化」はこう防ごう
「感情の老化」、それは脳の中でも感情や意欲、創造性を司っている「前頭葉」が萎縮することによって起きる老化現象で、怒りが収まらない、意欲が湧かない、柔軟性が無くなるという症状が増える事だそうだ。
記事引用:
「感情老化は人から意欲を奪い、気持ちを切り替えにくい状態にします。しかも、そのままの状態で放っておくと老化は進行する。身なりに構わなくなって外見も老け込んでしまったり、何かにつけおっくうになって体を動かさなくなったり。全身の老化の引き金になるんです。気づいた時点で感情老化に抗う行動をとることで、50~60代になったとき、生き生きと働き続けるか、老け込んで元気がなくなってしまうかという大きな差がついてしまう」
これですよ、音楽的無気力から何となく連想した嫌な感じは正にこういう事ですよ。
既に自分が知っている世界の中に閉じこもり、意欲や創造性が失われて行き、それをキッカケにどんどん老け込んでしまうのが怖いなと思ったんですよ。
別にずっと若い状態を保ちたいとか思っている訳では無い。
だけどこの先、不慮の事故や大きな病気がなければ、僕の人生まだまだ40年以上は先がある。
そう考えると僕はまだ人生の折り返し地点にも立っていない事になる訳だ。
だとしたら、音楽に限らず、新しいものを知ること、新しい事を吸収しようという意欲を失ってしまうには早すぎる。
自分がこれまで構築してきた世界の中に閉じこもって生きるようになるのも早すぎるだろう。
もしそうなってしまったら、人が老けるのは一瞬だろうなと思うのだ。
そして、高度なストレス社会である日本では過度なストレスと疲れのせいで、そのような状態に比較的若い人が陥ってしまう事は充分あり得るのでは無いかと思うのだ。
人はいずれ老いる訳で、それは防ぎようの無い事だ。
でも、人生の最後の一瞬まで、新しいものに対して積極的で柔軟な人間でいたいなぁと思う。
だから、自分の興味関心がある分野については、常にアンテナを張っていたいと思う。
また、自分がこれまで関心を持ってこなかった分野に対してもオープンな姿勢でいたいと思う。
感情老化についてのチェックリスト
ちなみにリンク先の記事には感情老化が始まっているかどうかを確認するためのチェックリストがあります。
感情の老化が気になる方は是非チェックしてみて下さい。
管理者@妻のコメント
久々に妻のコメントです。
この記事を読んでいて、「ああ、私老いているわ。」と思うのでした。
単純に新規開拓してる暇がないんですけども。
以前「なぜ自分勝手な高齢者が増えているのか?ワガママなお年寄りについて思うこと」の記事で旦那が書いていましたが、
街中で見かける怒りっぽいおじいちゃんは「前頭葉」の萎縮が原因で怒りっぽくなっている可能性もあります。
介護に携わっている人から聞いた話ですが、変化があまりに早すぎる今のこの世の中が認知症などの原因になっているとかいないとか。
昔からずーっと変わらない生活をしている修道院の修道女の方々は、ボケないのかボケてもずーっと同じ生活だから支障がないのか、問題ないとの話。
そりゃ、昔は黒電話で市外局番にかけようものなら電話代がすごいかかる時代でしたから。携帯電話でかけ放題とかインターネットとか、時代は進みますね。